天燈会 (其の八 デビット ラルストン) 

琉球の祭典

2012年06月01日 07:22

ハイサイ、皆さんこんにちは。
今回のテーマは、天燈会(てんとうえ)です。

はて、天燈会とは?と思われる方も多いと思います。

我が沖宮本殿の後方には、神地「天燈山御嶽」がまるで、奥武山から那覇を見晴らすようにそびえております。「天燈山御嶽」は、霊験あらたかなる地として、古き時代より人々の尊崇を集めてきました。その御嶽の麓に人々が集い、神々へ芸能を奉納する舞台が天燈会です。
さまざまなジャンルの芸能舞台が企画され、昨年から毎月一回のペースで奉納が執り行われております。
天燈会を催すことによって、奉納舞台を通じ、日頃の感謝と世界の恒久平和、人々の幸せを宗教・人種を超え、神々に祈る機会になればと考えております。
演者だけでなく、観客が共に歌い、踊り、手拍子を叩き感動する事によって心を一つにし、神々への祈りになると思っております。
先日行われた天燈会 其之八は、デービッド•ラルストンバンドによる奉納舞台が繰り広げられました。梅雨の晴れ間の爽やかな宵に、今回は、観客の半分程が外国人で、これまでにない雰囲気の中、人種•宗教を越えて人々が一つになった理想の奉納舞台となりました。

今後も、どんな方々が沖宮に導かれ、素晴らしいパフォーマンスを奉納して頂けるのか楽しみです。これからもこのブログにて天燈会のご案内をさせて頂きますので、ぜひ、ご高覧ください。
素晴らしいステージをご披露して頂いたデービッド•ラルストンバンドの皆様、そしてお忙しい中、ご参列頂いた多くの皆様, Thank you very much!
では、ここで、デービッド・ラルストンからのメッセージをご紹介しましょう。
  
  『 Thank you so much to Ichiro and the Okinogu Staff for making the greatest event of my career! Never before have we been so honored to play a show like this. Seeing the American and Japanese customers dancing together was something I will never forget. I appreciate Ichiro and the Okinogu Staff so much and I will continue to bring new people to the Shrine! 』 

David Ralston   

------ 邂逅(かいこう)という言葉があります。これはめぐりあいという意味ですが、
デービッドの舞台を観ていると、この言葉が浮かんできました。

太平洋戦争、日本の敗戦、沖縄への米軍基地配備、日米安保……。

国同士の事柄を越えて、デービッドの奏でる音楽が、
アメリカと日本の人々の心と心に虹のような美しい橋を架けているシーンを沖宮境内で、目の当りにすると、めぐりあいとは不思議なものだなと実感します。

決して順境とはいえない中、音楽と共に溶け合う2つの国の人々の笑顔は、本当に素晴らしいものでした。

音楽とは、芸術とは、いいものですね。

きっと、神様もお喜びになってくださったのではないでしょうか。




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